英文のイメージ化について
「イメージ化」についてもう少し詳しく書きます。
これは、なにも難しいことではなくて、普段、我々が日本語を読んだり、聞いたりするときに無意識に行っている方法です。
例えば、日本語で次のような文があったとします。
この仕事をやらなければならない、ということはない。
この日本語は、一回読めば意味が分かると思います。
いちいち、「ない」という否定が3回あるから、「やらない」の反対の反対で、結局やらないんだ、とか考えないと思います。
それは、すでにその言葉を聞いた、もしくは読んだだけで、イメージとして覚えているからだと思います。
これを、英語で応用するだけです。
例えば、次のような簡単な例文で考えてみます。
This is the most beautiful picture that I have ever seen.
この英文を普通に訳すと、
(これは、私が見た中で最も美しい絵です。)
となります。
しかし、このようなきれいな日本語をいちいち思い浮かべていては、長文読解において、スピーディーな解答が得られません。
そこで、文頭から読んだ瞬間、すぐに意味を考えます。
This is the most beautiful picture that I have ever seen.
(これは、 最も美しい絵で、 それは私が今まで見た中でなのですが)
この訳し方は通常、関係代名詞の非制限用法のときに使われる訳し方で、非制限用法の使えない関係代名詞のthatにはあてはまりません。
しかし、制限用法も非制限用法も、コンマがあるか否かという違いだけで、実際に会話で使われたときにネイティブの人たちは区別をしていないのではないかと思われます。
つまり、制限用法であろうとなかろうと、文頭から解釈する非制限用法的な訳し方のイメージを持っているのではないかということです。
この考えは複雑な構文になればなるほど必要になってきます。
そして、ここで強調しておきたい重要なことは、必ずしも日本語にする必要はない、ということです。
最初の例文で考えると、This is the most beautiful pictureというところまで読んで「これは最も美しい絵」だということを、できれば映像化します。つまり、頭の中で、自分があたかもその絵を見ているように感情移入することによって、英語のイメージを作ることができます。
このイメージを作ることができれば、英語→日本語→イメージという経路でなく、英語→イメージという経路ができあがることになります。
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